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どうも、四万十ノスタッフ脇田です! 四万十町で初雪の降った日私は四万十町の窪川で唯一、酒造りを続けている文本酒造さんへ取材してきました。

その日は雪がビュウビュウと舞い、一瞬で身体が冷える程寒かったです。雪が舞うことすら超レアな高知市内で育った私にとって、雪が積もる四万十町の冬は驚くことばかりです。

実はこの文本酒造さん、私が四万十ノに入社してすぐの頃からお世話になっているところなんです。初めて飲んだ日本酒も文本酒造さんのお酒でした。

そして日本酒の美味しさを知り、ちびちびと晩酌をしている今日この頃……。

 

そんな訳で今日はホントにさむーい! と思いながら歴史を感じる引き戸をガラガラっと開けると、いつも一番に出迎えてくれるのは色とりどりのラベルで着飾ったお酒たち!

一列に並んでとても綺麗ですね。

今回お話を伺ったのは笑顔の素敵な文本酒造の4代目 文本 憲助さん。自慢のお酒や酒蔵について訊いていきましたよ!

創業当時から残る貴重な酒蔵

文本酒造の創業は明治36年(西暦1903年)で、118年の歴史があります。当時この窪川には文本酒造以外にも酒蔵が8軒ほどあったそうですが、戦争や時代の流れと共に減っていったそうです。

明治から酒造りを続けているというのも凄い事なのですが、なんと! 今の酒蔵は明治に建てられた姿のまま使われているんです! もはや文化遺産として登録すべきでは……? と思うほど。

そういった古くからの酒蔵は、機械化によってほとんど見なくなりました。現在では温度管理や製造工程を安定させるため、蔵というよりは工場のような設備に切り替える所がほとんどだそうです。

 

では、ここで文本酒造さんに残る、日本酒好きなら一度は見てほしい、貴重な逸品をご紹介します。

これ、なんだかわかりますか? あまり見慣れない形をしていますよね。

これは【

ふな
搾り機】と言って、伝統的な酒搾り機なんです。

機械が登場するずっと昔から、この槽搾り機が多くの酒蔵で用いられてきました。細長い船の様な形をしているので蔵人は「フネ」と呼ぶそうです。

もろみを入れた酒袋を槽搾り機の中に敷き詰め、上にある重石でじっくり圧を掛けて搾ります。

このじっくり、というのがどのくらいかというと、なんと丸3日! 最新の機械を使う他の酒蔵では約2日程かけて搾るそうですが、槽搾り機のいい所は搾りきらないところ。

最後まで搾ってしまうとお酒の中に雑味が入ることがあるそうなんです。槽搾り機では時間がかかりますが、その分、雑味が混ざらない日本酒本来のまろやかな味に仕上がります。

また、ただお酒が美味しくなるだけではありません。搾り終わった後の酒袋にも美味しい副産物が残ります。

それは、甘酒などに使われる酒粕です。搾った後の酒粕にもお酒の美味しさが残り、料理に用いると風味や味に深みを出してくれます。

酒粕は肌のキメを整えるなどの美容効果も高いとされているので、料理や甘酒として美味しく摂取できるのは嬉しいポイントですね!

3つの恵みを活かして造る

高知県は「南国土佐」と言われるほど温暖ですが、雪の降り積もる地域もあります。四万十町はその内の一つです。そして、ここにはお酒造りに適した3つの恵みが揃っています。

 

一つ目は四万十町の寒冷な気候です。高知市内では雪が年に1度舞うか舞わないかですが、四万十町は冬になると雪が舞うどころか、積もることがあります。

お酒の仕込みは、雪の降るような寒い時に行うそうで、高知県の中では比較的寒冷な地だからこそ、酒造りができるんですね。

二つ目は豊かな水源「四万十川」があること。文本酒造のお酒は四万十川の伏流水を活用してお酒を仕込んでいます。

そして三つ目は美味しいお米があること。他県と比べて米作りが苦手といわれる高知県ですが、昨年静岡県で開かれた「第17回お米日本一コンテスト」で四万十町の仁井田米「にこまる」が金賞に輝くなど、農家さんの努力のおかげもあり美味しいお米が穫れるようになりました。

 

冬の寒さ、豊富な水源、そして美味しいお米。

 

この三つが揃っているからこそ、文本酒造では美味しいお酒が造り続けられているんですね。

思い入れのあるお酒

創業当時の銘柄は「入駒」で、憲助さんのお父様の代で「日之出桃太郎」と代が変わるごとに新しい銘柄が誕生してきました。

特にこの「日之出桃太郎」という銘柄は文本酒造の代名詞といえるほど有名になっています。

 

そして、憲助さんの代になってから増えた銘柄は3つあります。

1つ目は文本酒造の中でも最も辛いお酒「特別純米 超辛口鬼ころし」。

2つ目は仁井田米を酒米として100%使用した「仁井田米で作った純米酒」。

そして3つ目が、憲助さんにとって一番思い入れのあるお酒【本醸造 霧の里】です。

この霧の里は今から6年ほど前に誕生しました。

「当時、搾ったばっかりのこのお酒を飲んでみたがよ。そしたら、ビビビッと来るものがあって、すごく美味しくってねぇ。これで新しい銘柄を作るのはどうやろうと思って、他の人に飲んでもらったがよ」

憲助さんの知り合いの何人かに飲んでもらうと、4人の方が気に入り、協力を得られることになりました。

銘柄は自分たちで考えるのではなく、一般の人から募集しようと思っていたそうで、地元スーパーの一角を借り、買い物に来た人に試飲をしてもらいながら、どんな銘柄がいいか投票してもらいました。

そして、1か月後に集まったのは648件もの銘柄候補! 憲助さんはその中でも、お酒を飲んだ時のイメージに近いものを選びたいと考えていました。

「あのお酒を最初に飲んだ時、綺麗というか清らかなイメージのあるお酒やなと思ったがよ。飲み口もスッとしちょって、後からふわりと広がる米の甘さと香りがいいお酒やったがよ」

そんな想いがあり、数ある候補の中から最終的に選ばれたのが、現在の銘柄【霧の里】でした。

なぜ、霧の里に決めたのかを伺うと、

「一番は言葉の響きが綺麗やと思ったね。お酒の清らかなイメージにも当てはまるなって。それに、四万十町は霧の出やすい所やき、そこにも共通点のあるいい名前やと思って選んだがよ」

四万十町は雨が降った翌日に晴れると霧が発生しやすかったり、冬場では日中温められた空気が夜に急激に冷やされて夜霧が発生する事が多い場所です。霧の里という銘柄は、四万十町の特徴をうまく捉えているんですね。

美味しいお酒を飲んでほしい

取材の最後、憲助さんに自慢できるところは何か伺いました。

「小さい酒蔵やから大きな酒造メーカーさんみたいに大量にお酒を造るっていうことは難しいけど、丁寧に時間をかけて、本物の手作り感っていうのを大事にしゆうね。昔ながらのお酒の味っていうのを、飲んでくれる人に楽しんでほしいかな」

ちょっと照れくさそうにそう語ってくれた憲助さん。お酒に込めた温かな思いが伝わってきました。

 

古くからこの地でお酒を造ってきたからこそ表現できる伝統の味。

 

それをこの現代で楽しめるなんて、なんだか浪漫を感じませんか?

ぜひ、文本酒造のお酒を飲んでみてください。きっとお気に入りの銘柄が見つかりますよ。

私は文本酒造さんのお酒を全種類を飲ませてもらいましたが、それぞれの特徴やコンセプトがあってどれも美味しいお酒ばかりでした! ちなみに、私が一番気に入ったのは、日本酒度が+15の「超辛口鬼ころし」です! どっしりとした辛さの中に、ふわりと香る酒米とその甘味。家で大事に飲んでいます!
Hhs-11 【訳アリ数量限定!!】米の風味をじっくり楽しめる720㎖2本セット
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Hhs-13 【訳アリ数量限定!!】夫婦セット 720ml2本
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Hhs-09 【訳アリ 数量限定!!】超辛口鬼ころしと辛口霧の里の2本セット
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仁井田米でつくった純米酒 720ml
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本醸造 霧の里 720ml
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日乃出桃太郎特別純米鬼ころし 720ml
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