こんにちは!
お米「森ノヒカリ・川ノヒカリ」の生産者、中平 光高さんご夫婦にお話を伺いました!

四万十町に数あるお米農家さんの一人、中平光高さん。昭和地域にて【完全無農薬】でお米を生産しています。そのおいしさに今では熱烈なファンも多いこのお米。どんな方たちが作っているのか・・・。

始まりはお手伝い

今から約10年前。もともと無農薬で栽培されていたお母さんのお手伝いから始まりました。自主的にお米を作り始めたのは3~4年前からなのだそう。現在は息子である光高さんが引き継いでいます。

以前までは自家消費の為に栽培していたお米ですが、光高さんがお米を本格的に始めた頃に一般販売をスタートしました。四万十にて完全無農薬で育てたこのお米は玄米にて販売。玄米はお米の栄養をまるっと摂取することが出来ます。

あえて「玄米」で販売しています。

一般的に白米に比べて栄養価が高い玄米ですが、その秘密は白米にする際に削り取られてしまう胚芽(はいが)と米ぬか層にあります。ここにはビタミンやミネラル、食物繊維など自分たちの消化を助ける栄養素が沢山含まれており、「ダイエットに良い」や「美容に良い」「健康に良い」と取り上げられ、お家の主食に取り入れた方も多いと思います!

「じゃあ、無農薬である玄米がなぜ良いの?」

無農薬という言葉に「無農薬は良いもの」と理解しつつも、理由は曖昧なことってありますよね。わたしもそういうことあります(笑)

玄米には上記で記載した通り、「胚芽や米ぬか層」にこそ高い栄養価が含まれています。しかしこの部分は、農薬等の有機成分が集まってしまう部分でもあるそうです!

「健康を損なわない量で管理された農薬だけど、なるべくなら無農薬が良いなぁ・・・」

「ちょっとでも健康に良いものを取り入れたい」

など考えたときに、主食としてオススメ出来る玄米はこの【森ノヒカリ・川ノヒカリ】。四万十の豊かな自然の中で、完全無農薬で栽培された安心安全なお米なのです。

「何年も米作りしてきたけんど、今年は初めて試練に直面した。」

無農薬であるが故、お米作りは難しい。一般的にお米の栽培には、決められた期間と使用量の農薬や化学肥料等を使用しています。(慣行栽培)これを行ってやっと安定した栽培ができます。しかし今年は無農薬の難しさに直面されたご夫婦でした。

「今年は一つの田んぼが全滅したんですよ。」

驚きの光景を見せて頂きました。

今年は害虫の影響により、所有する田んぼのうちいくつかが全滅してしまったそうです。良く実る稲を狙ってくるこの虫は稲の根元に噛みつき枯らしてしまいます。そのため風で倒れたように枯れてしまっていました。

農薬を使って完全に防ぐことが出来る虫ではないけれど、被害は最小限に抑えられるそうです。こんな風に全滅する田んぼが出たことは今までで初めて。様々な要因を来年に活かすために、無農薬で作り続けるために、勉強になったと前向きに語るお二人でした。

自然の力を活用した米作り

こういった害虫を抑えてくれる農薬ですが、使わない代わりに自分たちは自然の力を活用していると教えてくれました。

どうやって害虫を駆除しているのか、これは自然に存在している他の虫たちに行ってもらっています。いわゆる食物連鎖ですね!農薬を使うことで害虫だけでなく他の虫も駆除してしまいます。

せっかく自然の力があるのだから、それを利用して今まで栽培してきました。

そして無農薬栽培の最大の苦労といえば除草。慣行栽培では除草剤を使用することにより、手間を省いていますが、無農薬栽培は人の手で除草をしなければなりません。作業は過酷で腰が曲がるほどの重労働の上、真夏の炎天下の中行われます。

以前まではこの手間から一般的に販売できる程の量産が出来ずにいました。しかし、昨年から取り入れた「チェーン除草」により、除草効率を上げることができたため、皆さまへお届けすることが出来るようになりました。

私が稲作をしたのは小学生の時。その当時は学校の皆と手作業で行っていたので、「チェーン除草」がどんなものか分からなかったです。

パイプや木の棒などにチェーンをいくつか取付け、それを引きながら雑草の浮く水面を滑らせるようにします。すると・・・チェーンや水面には雑草が!!小学生だったあの頃でもしんどいと思った草引きがこのような道具で軽減できるなんて・・・!

私の家には田んぼはないので、今度中平さんの田んぼを草引きをする際には、チェーン除草体験したいなぁなんて思いました。

しかし、苗も一緒に抜けてしまうこともあるので、植えなおしをする必要があるようですね!やはり楽なことだけではありませんね・・・!

『幻の在来種』 完全無農薬玄米 森ノヒカリ

お米の品種は「幻の在来種」と呼ばれている「朝日」。

こちらは背丈が高いため台風などで倒れやすく、効率化・機械化の波で生産者が減少し、いつしか「幻の米」と呼ばれるようになりました。

背の高い米は美味いといわれれるように、”朝日も香り高くふくよかでほどよい甘さのある上品な味わい”があります。このお米の独特の香ばしさに虜になる方も。
※香りの気になる方は普通のお米と混ぜてお使いください。

完全無農薬玄米 川ノヒカリ

こちらは川のほとりで栽培され、四万十川本流の水のみで栽培されています。こちらの品種は「ヒノヒカリ」。香りともにバランスが良く、ふんわりとしたお米元来の風味を味わえるお米です。

お客様からの声

◆美味しかったです!炊くと枝⾖の⾹りがします^o^
帰宅した主⼈も、うわー、いい⾹りーと、嬉しそうでした。枝⾖⼤好きなので、それだけで楽しかったです。⾷べる時はそれ程枝⾖感はなく、⽢くて本当に美味しかったです。
無くなりましたらまたリピート買いしますので、その時はよろしくお願いします(^O^)

◆「飯を炊くとマンションの外まで⾹りがしているのにびっくりしました。⽢み、旨みもあり、⼤変美味しくいただきました。ずっと⾷べていきたいと思いました。ありがとうございました。

◆「発芽させて圧⼒鍋で炊いてもお⽶の粒がしっかりしているし、なによりこの⾹りが⼤好きです。お料理しながら、この⾹りが楽しめるのが本当に嬉しいです。⽞⽶を30年近く⾷べていますが、私の中ではこのお⽶が殿堂⼊りです!
初めてのお⽶で25kgは冒険でしたが、購⼊させていただいて⼤正解でした。なくなったら、またぜひお取引させていただきたいです。ありがとうございました。

地元の雇用の場になり、このお米を食べてもらって元気になってほしい

中平さんはお米以外にも森が荒れないよう定期的に間伐などをして整えています。そんな自伐林業のお手伝いとして1名雇用されていて、取材当日もご夫妻と仲良く作業されていました。

森が荒れれば川に影響し、その川の水を使っているお米にも影響が出ます。自然はつながっていて影響しあっていることに気づかされます。光高さんはこれから地元での雇用の場として、四万十の農業や林業が盛り上がっていくことを望んでいます。

そして自分の為にはもちろんですが、子どもたちの健康の為に私達のお米を食べて頂きたいと語る奥さま。少しでも化学肥料や農薬の少ないものを食べて健康にすくすく育ってほしいなと話してくださいました。

最後に

固定のファンがいるこの「森ノヒカリ」「川ノヒカリ」。お米の味などもそうですが、なによりも中平さんご夫婦の人となりをお米を通して感じているのではないかなと思いました。

私の家には田んぼはなく、小学校の時に学校全員で育てたくらいの経験しかありません。大変さなどを分かったつもりではいても、こうして話を聞くとまだまだ知らないことばかりやなぁと思います。

ここ十和で働く仕事の一つに農業がもっともっと活性化していくといいなあと思う芝でした!