こんにちは!

四万十ノライターの智恵です。

最近お祝い事で花束をいただいたんですが、パッと華やかで香りも良くて、すごく嬉しかったです。

 

じっと眺めていると、贈り主の方が「どれにしよう」「これもいいな」と選んでくれている姿が浮かんできました。

 

誰かのためにお花を選ぶのって、けっこう難しい。

相手の好みはもちろん、時期や日持ちのことまで考えると、1つの花束にも多くの選択と時間が必要とされます。

 

使えるものや食べ物も嬉しい♥ですが、お花って「自分のことを思い、心と時間を使って選んでくれた」が、どストレートに伝わる贈り物ではないでしょうか。

 

四万十川のほとりで育まれる、色とりどりのオリエンタルリリー

今回訪れた窪川地区の「ゆりのおかむら」さんは、先代が約47年前にユリの栽培を始めたという大ベテラン生産者さんです。

 

四万十川のカーブに抱かれた農地に立つ、いくつもの大きなビニールハウス。

その扉を開けると、目の前には1m~1.3mほどに育ったユリがぎっしり!

 

果実さながらに「たわわ」な蕾が、1本につき4~6つ。

茎は枝みたいに太く、しっかりしています。

「今日はそんなに花がないと思いよったけんど、昨日から急に気温が上がったき、けっこう獲らんといかんなった。」

りっぱな蕾とピカピカの葉の間から照れたような笑顔を向けてくれたのが、2代目園主の岡村和博さん。

 

銀行を退職し、お父様が始めた「オリエンタルリリー」というユリの栽培を受け継いで20年以上になるそうです。

今は奥様と弟さんとの3人で、約20万本のユリを愛情込めて育てていらっしゃいます。

 

オリエンタルリリーとは、日本原産のユリを交配して作られたユリの品種グループのこと。

香りもよく、大輪かつエレガントな花を咲かせるので、ウェディングブーケでも大人気です。秋から春にかけては、高知県が全国1位の生産量を誇ります。

 

私が伺ったときはピンク色を収穫されていましたが、白、赤、黄、オレンジもあるそうです。カラフル!

 

「長持ちするように」日々、目を配り、心を尽くして

ところでハウスの中には、香ばしくてふくよかな感じの、何ともいーい香りがします。思わず鼻がひくひく…。

 

しばらくして、それが豊かな「土の香り」だと気づきました。

オフシーズンである夏には畝を全部ならし、蕎麦のふすまや米ぬかなどを混ぜて発酵させるのだそうです。一般的な花の栽培では農薬による土壌消毒を行いますが、岡村さんは薬剤を使わずに土を作っていきます。

土をふんふん嗅いでいると、岡村さんはハウスからハウスへと移動し、チェーンや棒をぐるぐる回しています。

 

温度調節のため、ハウスを覆うビニールを1枚ずつ巻き上げる作業です。

1棟につき6~8箇所の上げ下ろしを、温度に合わせてほぼ毎日、時には1日に何度も行います。

入口の右上から斜めに伸びているのが、ビニールの上げ下ろしに回す棒。

 

他にも水量管理、病気予防、選別、梱包、受注対応、市場価格のチェックに加え、毎年新しく出る品種などの情報収集…。

 

ちょっと聞いただけでも、やるべきことは全方位に及びます。

 

しかも自然相手、わずかな条件の違いで品質が変わりかねません。常にあらゆるところへ目を配り、最善策を判断して対応する必要があります。

 

それを毎日積み重ねることの尊さを思うと、目の前で元気いっぱいの蕾をつけているリリーたちが奇跡みたいに見えました。

岡村さんのオリエンタルリリーの特徴は、品質の良さもさることながら、何といっても「長持ちすること」

 

手にした人に、その美しさと香りをできるだけ長く楽しんでもらいたい。

一家の思いが込められたリリーたち、今日も大切に大切に育てられています。

お花を飾るハードル、実はそこまで高くない!

 

(ゆりのおかむらInstagramより)

 

収穫後、手際よく選別作業をする岡村さんご夫婦に「切り花って、お世話はどうしたらえいがです?」と、ごく基本的な質問をしてみました。

 

お花は嬉しいけれど、きれいな状態をキープする自信がないのも正直なところで…。

 

プロの答えは、いたってシンプル!

まずは3つのポイントを守れば、元気に綺麗な姿を保ってくれるそうです。

 

1.水を毎日変える(茎が太い分、吸い上げる水量も多い)

2.冬は暖房が直撃するところ、夏は暑いところを避けて、涼しい場所に置く

3.茎を水切りする(水を吸い上げる力を保てる)

 

うん、ややこしいことが苦手な私にもできる気がします!笑

大切な誰かにも、自分のおうち時間にも。

 

ただユリって大ぶりなので、どっしりめの花瓶じゃないとって思いませんか?

それでちょっと億劫になったり、気後れしたり。

 

でも、茎の長さを調節すれば

 

1本だけ、一輪挿しにちょっと挿す。

2本、手ごろな花瓶にさらっと活ける。

3本以上で、高さを活かしてゴージャスに飾る!

 

などなど、実に幅広く楽しめます。

岡村さんちで飾られるリリー。バリエーション豊かな飾り方!(ゆりのおかむらInstagramより)

 

贈答用に映えるユリですが、自宅にさらっと飾るのも素敵ですね。

お花が視界にあるとやはり気分が上がるし、アロマディフューザーのように香りも楽しめる…。

 

しかもさっきのポイントを押さえてお世話をすれば、長くて3週間くらいはその楽しみが続きます。

 

・・・実はユリって、かなりコストパフォーマンスのいいインテリアグッズなのでは!?

 

私はたっぷりのグリーンと一緒に飾ってみたい!

 

岡村さん一家はほんっとうに穏やかで優しい方で、にこにこ作業されながら色んなことを教えていただきました。 意外だったのは、1年で最も多く出荷されるのが「母の日」であること。 お母さんに贈るのはカーネーションだけじゃなく、ユリも大人気なんですね。 Instagramの「ゆりのおかむら」アカウントでは、奥様が投稿する色とりどりのリリーが楽しめます。ご自宅に飾っている様子も参考になるので、気になる方はぜひチェックしてみてください!
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