3月3日はひなまつり。

おひなさまって、嫁入りの日のお祝いの様子を表したものだということなんですね!

先日、初めて知りました。

日本人にとっては馴染みのある文化ですが、意外と深くまで知ろうとしたことがなかったのを実感。この機会に、四万十で行われているひなまつりについて深掘りしてみました。

「四万十街道ひなまつり」は、高知県の津野町・梼原町・中土佐町・四万十町・四万十市、さらに愛媛県の鬼北町・松野町の全7市町で行われている春のイベントです。期間は2月3日〜4月11日までの間に地区ごとで日付を決めて行われるのですが、今回は四万十町の大正地区に行ってまいりました。

向かったのは、四万十町郷土資料館。国道381号線沿いにある大正の道の駅の向かいの坂をゆるやかに上がってくると、少し広い駐車場と「ヤイロチョウネイチャーセンター」が併設されています。我々スタッフもなかなか国道から上がってこないので、「次回取材しようとしていたネイチャーセンターがここにあるんだね〜!」と知って驚き。

数段の階段を登って、郷土資料館へ。…と、その階段や道端のところどころにおひなさまの描かれた瓦が!なんと可愛らしい!おひなさま気分も上がります。写真を撮っていると、可愛らしいピンクの上着を着た女性がお待ちくださってました。

いざ取材!「よろしくお願いしま〜す!」

お話を伺ったのは、現在資料館の管理を任されている四万十町の地元女性グループ代表の本山美智賀さん。今回のひなまつり街道のイベントと資料館のことについて、詳しく教えていただきました。

おひなさまへの想い

平成3年にできた本資料館は四万十町の施設ですが、建物も老朽化しており直し直しですが使える間は使いたい、という思いで、本山さんたち女性5名が交代で毎日管理していらっしゃるそうです。もともとボランティアや、ひな人形に興味のある方々の集まりなのですが、だんだんとメンバーが高齢化しており、若い後継者を募集中なのだそうです。

館内を見せていただくと、歴史ある展示品の合間のいたるところにお雛様が…!桜や桃の華やかな飾り付けもされて、大切に大切に展示されておりました。

集められたおひなさまはとても古いものが多く、全て高知県内のたくさんの方々から寄付されたものだそうです。

「家で眠らせてしまうより、誰かに見て喜んでもらえたら」という持ち主の想いが込められています。

古い人形となるとセッティングするのに時間もかかるので、本当に人形が好きでボランティアでもやりたいというような方々を募って、毎年館内への飾り付けをされているそうです。貴重ですね!

見るからに昔風のものと、小道具など隅々まで精巧に作られているもの、表情が固いもの、やわらかいもの…こんなにおひなさまって種類があったんですね!その中からリーダー佐竹とイケメンを探したりしちゃったり…。

そしてなにやらにぎやかなセットが…!

こちらは、なんと本山さんと同じくグループのベテランさんである住吉福美さんの作品なんですって!

四万十川のイカダ流しを再現したこちらの作品、川にいるカニやカエルまで表現されていますし、イカダをこぐ男衆は躍動感に溢れています!

そして首の長い特徴的なおひなさまは、地元の旧大正町の老舗酒蔵「無手無冠」さんの一升瓶を土台として使っているからなんですとか!下の3つの子たちは720mlの瓶を使っているんですって。館内に訪れた方に大正地区の宣伝をするために考えられたそうです。なんて素敵なお心遣い…!

あっ!ここにもおひなさま瓦がっ!

「メンバーのみんなが絵心ない人ばっかりやけんねぇ。けんど下手な方が可愛いけん、ええがよ〜ゆうてノルマで一人2枚描いてもらいゆうがよ。」

そう話す本山さん。ほんと、可愛いです。絵心ありまくりですよ〜!

おひなさまと四万十の景観を大切にしたい

「四万十街道ひなまつり」は本資料館が発祥の地となり、5市町18団体が参加してスタートしました。当時代表だった林三千子(みちこ)さんが中心となって、1箇所1箇所連絡を取り、お雛様を飾ってもらえる施設を集められたそうです。

林さんや本山さんが所属するのは「四万十遺産ネットワークス」という民間連携団体で、地域の文化遺産の保存活用、伝統イベントを実施する目的で平成18年に発足しました。平成21年に「四万十川流域の文化的景観」が津野町・梼原町・中土佐町・四万十町・四万十市の5市町連携で選定されたことで、登録有形文化財の保存活動と並行して文化的景観の保存活用もしていこうと、今回の取り組みを始めました。

世界的なコロナ禍ではありますが、伝統を生かした地域活性化をやりたいとの想いから、今回は14回目の四万十街道ひなまつりなんだそうです。

おひなさまは郷土資料館だけではなく、イベント期間中は大正商店街のいたるところに飾られています。

無手無冠さんの、舞を楽しんでいるようなひな人形たち。

四万十町商工会 大正支所の、のぞくひな人形たち。

道の駅四万十大正の、和室でくつろぐひな人形たち。

町中がひなまつり一色となっていて、大正商店街だけでもその数33箇所!!

今年はコロナでお客さんも半分ほどに減っているそうですが、繁忙期には毎日県外からもお客様がいらっしゃり、お茶を飲む暇もないほど忙しいそうです。

郷土資料館の中を通って、途中で履物を履き替えて向かったのどかなお庭の先は、昔ながらの藁葺き屋根!!
国の有形登録文化財にもなっている旧門脇家です。お家の中もなんて華やか!おひなさまや結婚式の時に着る打掛が所狭しと飾られています。中に入ると近くの保育園の子供達が毎年作って飾られているという可愛らしい手作りのおひなさまや、江戸時代のおひなさまなど見応え抜群。風情のあるお庭を見ながら、時を忘れてのんびりするにはぴったりのロケーションです。
縁側ではグループのみなさんで持ち寄った品々をバザーで販売し(とってもお安い!)、活動資金とされています。

物色するみもと…。

高知県の5市町のみで始まった四万十街道ひなまつりですが、7年前から愛媛県の鬼北町が参加し、3年前から愛媛県の松野町も参加して現在は7市町21団体の活動になっているそうです。

ちょっと今年のひなまつりは回るのが遅くなってしまいましたので、来年は2月ごろから回り始めて、愛媛県の方まで足を伸ばしてみても面白いかもしれないな、と心にとどめたことでした。

最後に、旧門脇家前にて。


すてきな桜色が似合うお二人は、左が住吉さん、右が本山さんです。

この度は、本当にありがとうございました!

〜四万十街道ひなまつり〜四万十町郷土資料館(旧門脇家住宅)

午前10時〜午後3時(月曜日休館:3月31日(水)まで開催しています。)

おまけ・おひなさまの気分を味わいたくて

さて、ここからはおまけです。

今まで生きてきて卒業式、成人式、弟の結婚式以外に着物を来たことがない私は、どうしても年甲斐もなくおひなさまになりたくて(おひなさまは十二単なのでなれないですが)、今回大正のにしもり美容室さんで着付けをしていただきました!

わ〜いうれしい〜!

ビフォー。

アフター!!

やっぱり着物を着る度に思っていたのですが、帯を締められることによって、背筋がきゅっと伸びるんですよね。毎日着物を来ていたら、悪い姿勢も治るような気がする…。

そして以前某温泉旅館で働かれていた、お着物の大先輩であるちかちゃんも、自前の着物姿で登場してくれました!

見てください!さすがお着物上級者、立ち姿が違いますね!

正しい立ち姿を教えていただきつつ、

商店街をのぞき見つつ…。

お花見もできて、楽しい練り歩きでしたっ!

西森さん、ありがとうございました!

 

〜着物レンタル・着付け体験〜

3月31日(水)まで開催しています。

新型コロナウイルス感染防止の為必ずマスクを着用してお越しください。

◎事前に電話で要予約

※本記事は、四万十町観光ブログの記事を参考にさせていただきました!

たくさんおひなさまを見て、お花見もして、お着物も着せていただいて…一気に楽しい体験をさせていただきましたので、日常の忙しさを忘れてしまいました…。